佐川町立図書館「さくと」
牧野富太郎さんが生誕した土地に整備された本施設は、図書館機能にとどまらず、制作や発信など町民が主体的に活動できる場として計画されました。
高知県の地質は、太平洋から運ばれた地層が押し上げられて形成されたもので、地層が垂直に積層している点に特徴があります。山側には古い地層、海側には新しい地層が広がり、またこの土地は多様な植物が育つ環境でもあります。
こうした地質的・植生的な背景をランドスケープデザインに取り入れ、骨材の見える質感のある舗装を採用。地層の成り立ちを想起させるような素材選定を行いました。
中庭には、佐川町で調達された草花を中心とした植栽計画を施し、地域に根ざした植生を活かした構成としています。
建築と調和するよう外構動線や視線の抜けにも配慮し、地域の風土を感じられるランドスケープを形成しました。
竣工/ 2024年10月
規模/ 敷地面積:2,194㎡
建築面積:1,180㎡
建築面積:1,180㎡
所在地/ 高知県高岡郡佐川町乙1862-1
内容/ 「佐川町新文化拠点(仮称)」設計プロポーザル(最優秀賞受賞)・基本設計・実施設計・現場監理・住民ワークショップ
施主/ 佐川町
建築/ 株式会社 ハウジング総合コンサルタント+森下大右建築設計事務所 +ishibashi nagara architects設計共同体